1万店舗から送られてくるトランザクションデータを蓄積し、マスタ連携も同時にさばく基盤
全国1万店舗から随時送られてくるトランザクションデータをもれなくデータレイクに保管しながらも、基幹システムで日々更新される商品マスタなどのマスタデータをバッチ処理で関係する各システムに連携する必要がありました。これを実現するためには、高スループット向けのインフラとバッチ用のインフラを、それぞれ分けて構築する必要があります。
高スループットなトランザクションデータの蓄積は、スケーラビリティの高いインフラが必要となるため AWS の Serverless で構築し、一方バッチ処理はDataSpiderを活用。直感的に開発が可能なGUIと品質が高い処理エンジンを備えており、稼働後もお客様自身でメンテナンス可能となる構成になっています。

6ヶ月かかると言われていたデータレイク構築が、3ヶ月で完成
DATA WAYPOINTでは、連携処理のよくあるパターンを「テンプレート」として多数保持しています。
お客様のインターフェース数が膨大であろうが、7〜8割はどれかのテンプレートに当てはまる場合がほとんどです。この「テンプレート」はフォーマットに合わせて一部を変更するだけでよい作りになっているため、非常に高い生産性でインターフェースの製造を可能とします。
さらに、今回採用されているDataSpiderにおいては、より高速な開発を行うことができるよう「DIFramework」として独自フレームワーク化しています。これを使用し、製品の導入や運用時に必要なパラメータの設計を大幅に圧縮。導入決定から、わずか 1週間後には連携処理の開発に着手していました。当然、テンプレートで収まりきらない複雑な仕様を抱えたインターフェース処理は存在しますが、テンプレートを活用して工数が圧縮されているため、十分に工数を確保することが可能となりました。
結果お客様は開発期間6ヶ月を見込まれていましたが、DATA WAYPOINTの導入により大幅に期間を圧縮し、3ヶ月でリリース可能となりました。